灰漉し

釉薬の材料の一つ、木灰 (木を燃やした灰) は、そのままでは使えません

659-1

水を加えてかき回し、粒子の大きい灰や砂などの不純物が下に沈むのを待って、上に浮いている細かい灰のみを取ります

696-1

まずは、下に沈まない軽い炭などを取り除きます

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上済みだけを篩に通します。目を細かくして2回、通します

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一口に灰といっても、それぞれ様子が違います

698-2 楢・椚灰

698-1 樫灰(アルカリ塩類の結晶が浮いている)

698-3  松灰(鉄分が多い赤い水)

通した灰が完全に下に沈むのを待って、上澄みを棄て、また水を入れてかき回し、沈むのを待って、また上澄みを棄て~を数回繰り返し、アクをとっていきます。アクの取り具合でも風合いが変わってきます

アクの強さは木の種類によって違います。今までで一番強かったのは、樫の木の灰。素手でやっていたら、火傷のようになってしまいました

水樋した灰の量は、水樋する前の量から5分の1程になります