使い続けてきた益子の日陰粘土
粘土を作っていた神谷さんご夫婦がご高齢の為、引退されました
神谷さんのおばあちゃんが、「原土からやってみるかい?」
はい!やってみます!
水分を抜いたら、練って半年ほど寝かします
全ての粘土を自分で、とはいかないが、普段の品物とは分けてやるのも、面白い。土味を生かす為に、釉薬は最もシンプルな木灰と長石だけにしてみたら?
また仕事が増えた。ありがたいです!
天然灰釉薬 天然の素材が 炎の力によって 人の思惑を超えて 無限に変化していきます
釉薬の材料の一つ、木灰 (木を燃やした灰) は、そのままでは使えません
水を加えてかき回し、粒子の大きい灰や砂などの不純物が下に沈むのを待って、上に浮いている細かい灰のみを取ります
まずは、下に沈まない軽い炭などを取り除きます
上済みだけを篩に通します。目を細かくして2回、通します
一口に灰といっても、それぞれ様子が違います
通した灰が完全に下に沈むのを待って、上澄みを棄て、また水を入れてかき回し、沈むのを待って、また上澄みを棄て~を数回繰り返し、アクをとっていきます。アクの取り具合でも風合いが変わってきます
アクの強さは木の種類によって違います。今までで一番強かったのは、樫の木の灰。素手でやっていたら、火傷のようになってしまいました
水樋した灰の量は、水樋する前の量から5分の1程になります